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臍帯血移植って知ってますか？
大切な友人が、急性骨髄性白血病に罹患し、
（骨髄移植→再発）その後
臍帯血移植により命を救われました。
その方が、一人でも多くの方に臍帯血移植について広めたいと、Instagramをはじめました。
是非フォローをお願い致します。
田中均整治療院も、臍帯血（臍帯血移植）について一人でも多くの方に、正しい知識と情報をお届けするお手伝い出来たらと思います。
臍帯血（さいたいけつ）とは？
胎盤とへその緒（さい帯）の中に含まれている血液のことです。
およそ40〜100mLの量があります。この中には赤血球、白血球、血小板などの血液細胞のもとになる造血幹細胞が、骨髄と同じくらいたくさん含まれています。
臍帯血の採取は、お母さんが出産後に、赤ちゃんとへその緒が切り離されます。その後、胎盤を取り出す後産が行われますが、その際にへその緒に注射して臍帯血の採取が行われます。
病院によっては、胎盤がお母さんのおなかの中にあるときに採取するケースもあるようですが、へその緒に注射したところで、痛みなどはまったく感じません。時間にして5分か10分で終わり、ほとんどの妊婦さんは気づかないうちに終わります。
臍帯血の保管場所は、公的臍帯血バンクと臍帯血プライベートバンクがあります。
（下記の図は厚生労働省HPより）
臍帯血移植の対象となる疾患
対象疾患は以下の通りです。
急性リンパ性白血病
急性骨髄性白血病
慢性骨髄性白血病
若年性骨髄単球性白血病
骨髄異形成症候群
悪性リンパ腫
多発性骨髄腫
副腎皮質ジストロフィー
骨髄巨核球造血不全性血小板減少症
先天性赤芽球癆
Fanconi貧血
遺伝性ニューロパチー
Hurler病
Hunter病
再生不良性貧血
重症先天性好中球減少症
サラセミア
X染色体性リンパ増殖性症候群
かなり多くの疾患に有効と考えられますが、そのほとんどは難病です。
＜臍帯血・臍帯血移植のメリット・デメリット＞
骨髄移植と同様に血液難病等の治療に効果があるさい帯血移植ですが、骨髄移植と比べていくつかのメリットがあります。
メリット
- 骨髄移植と異なり、HLA（白血球の型）が全て一致しなくてもよい。
- 骨髄移植の場合は、ドナー（提供者）が入院したり、全身麻酔をするなどの負担がありますが、出産が終わった後に本来捨てるさい帯血の採取は、お母さんにも赤ちゃんにも負担はない。また、ドナーのコーディネート期間が不要。
- 臍帯血を提供する場合、公的バンクの場合は費用負担がない。
- 臍帯血を提供することで、どこかでだれかの命を救える可能性がある。
デメリット
- 公的バンクと提携している病院でしか採取できない。
- 採取する量が少量であるため、大人の方には分量が足りず使用できないことがある。
臍帯血バンクとは
臍帯血バンクは、臍帯血を血液難病等の治療に役立てるために、さい帯血の採取、検査、分 離保存、供給、データの管理を行っています。
現在、公的なバンクは全国に6か所あり、うち都内には、日本赤十字社関東甲信越さい帯血バンクがあります。
さいごに
白血病の発生率は年々増加傾向にあります。そのため、臍帯血の需要は増加しています。
また臍帯血による治療は、将来よりよいものになる可能性があると思います。そのためには、解決しなければならない問題もたくさんでてくると考えられます。
公的バンクでは、本当に困っている方に臍帯血が提供されています。しかし、一部私的バンクが経営破綻により、臍帯血を横流しし本人や家族ではない人の美容目的で使用された件もありました。
本当に必要にされている人に、臍帯血が行きわたる形になることを願っています。
みなさんにも「臍帯血提供」の価値について、少しでも考えていただけるきっかけになればと思います。
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